新書『世界とつながる日本文学after murakami』刊行
~JF主催国際シンポジウムの内容を収録した書籍が全国書店店頭に並びます~
#お知らせ
国際交流基金(JF)は去る2023年10月28日、早稲田大学国際会議場において、国際シンポジウム「世界とつながる日本文学 ~after murakami~」を開催しました。村上春樹作品を起点としつつ、海外の作家や表現者の視点から、現代の日本文学全般がこの15年ほどの間にいかに「国際化(普遍化)」したのかについて、活発な議論が交わされました。
今般、この国際シンポジウムの内容を早稲田新書『世界とつながる日本文学after murakami』として一冊の本にまとめました。10月18日から全国書店等で発売となる同書は、東京大学名誉教授の柴田元幸氏の編纂によるものです。国際シンポジウムでの内容を再現するとともに、登壇した5人の作家(アンナ・ツィマ氏、呉明益(ウ・ミンイ)氏、柴崎友香氏、チョン・イヒョン氏、ブライアン・ワシントン氏)の作品(抜粋)なども収録し、読み応えのある内容になっています。
書籍の概要:
『世界とつながる日本文学 after murakami』
柴田 元幸 編
新書判 212ページ
本体:900円+税(2024年10月18日発売)
ISBN:978-4-657-24010-1
書籍の構成:
オープニング講演――ジェイ・ルービン
第一セッション――新しい世代の作家にとっての日本文学
パネルディスカッション(発表順)
1 チョン・イヒョン『三豊百貨店』(抜粋)
2 ブライアン・ワシントン『ロックウッド』
3 アンナ・ツィマ『ニホンブンガクシ 日本文学私 #2「アフター読」』
4 呉明益(ウ・ミンイ)『歩道橋の魔術師』(抜粋)
5 柴崎友香『駅のコンコースに噴水があったころ、男は一日中そこにいて、パーカと呼ばれていて、知らない女にいきなり怒られた』
第二セッション――表現者にとっての日本文学
1 演劇――インバル・ピント、アミール・クリガー
2 ブックデザイン――チップ・キッド
3 映画――ピエール・フォルデス
おわりに 世界とつながる日本文学~Japanese Literature in the World Today
