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トルコから日本文学の翻訳家7名を招へいします。(2024.11.4~11.16)

#お知らせ

JF(国際交流基金)では、日・トルコ外交関係樹立100周年記念事業の一つとして、令和6年(2024年)11月、日本語からトルコ語への文芸翻訳を志す若手~中堅翻訳者7名を13日間招へいします。

日本の本は、世界のさまざまな地域で外国語に翻訳出版され、各地の読者に届けられています。

トルコでは、1960年代後半から、主に英訳や仏訳、独訳等からの重訳により日本文学の翻訳が盛んになり、2000年代以降、日本語原典からの翻訳が増え始めたと言われています。

この状況を踏まえ、引き続きより広く、様々な日本の本が良質な翻訳によりトルコ語読者に届くよう、特に次世代を担う日本文学のトルコ語翻訳者が将来にわたって活躍を続けることを願い、本事業を企画しました。
今回の招へいを通じ、参加者が日本文学や翻訳、日本の本や図書事情についての専門的な知識を得、今後翻訳者として活動し、更に成長していくにあたり有益な専門家同士のネットワークを構築するきっかけとなる機会を提供します。

日本滞在中は7名が1グループとなって、日本文学や翻訳に関する専門家のレクチャーを受け、日本の作家他と交流を持ち、文学館等を視察するほか、国内1泊「文学エクスカーション」も計画しています。

今後、現代文学をはじめとする、より多様な日本の図書の翻訳がトルコでますます増え、充実していくことを目指します。

参加者一覧

 

滞在プログラム

日本滞在期間:2024年11月4日(月)~16日(土)

 

主なプログラム内容: 

 

■レクチャー

1.講師:由尾瞳(早稲田大学教授)、協力:柴田元幸(翻訳家・東京大学名誉教授)「日本文学の海外での翻訳と受容」

2.講師:宮下遼(大阪大学准教授)「文化の距離、言葉の距離:役割語から見る登場人物の日本化」

 

■ディスカッション

1.モデレーター:宮下遼「翻訳と文学と私と」

2.モデレーター:金原瑞人(法政大学教授・翻訳家)・倉本さおり(書評家・法政大学 兼任講師)「訳したい本・訳してほしい本」

 

■作家交流(五十音順)

1.柏葉幸子 「『遠野物語』をめぐって」

2.川上弘美 「翻訳ワークショップ:『真鶴』『このあたりの人たち』」

3.李琴峰 「『星月夜』から見た複言語の世界」

 

■文学エクスカーション

岩手県(花巻・遠野):宮澤賢治記念館・とおの物語の館・こども本の森遠野 など

 

■視察

早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)・日本近代文学館 など

 

■関係者とのネットワーキング懇親会

 

(以上、敬称略)