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#翻訳家座談会

オンライン翻訳家座談会シリーズMore than Worth Sharing

村田沙耶香著『コンビニ人間』

第155回芥川賞受賞作で、これまでに世界の30言語以上に翻訳されている村田沙耶香さんの小説『コンビニ人間』。作家の村田さんを交えて、英語、イタリア語、ポルトガル語、アルメニア語、ロシア語、ヘブライ語の翻訳家6名に、作品の魅力や翻訳時のエピソードについて語っていただきました。村田さんと翻訳家の方々による日本語と各国語訳の作品(一部)朗読を是非ご覧ください。

作品の概要

アーカイブ動画

開催概要

開催日時
※本座談会は、2021年5月27日(木曜日)19時30分〜21時30分 (日本時間)に開催、収録されたものです。
使用言語
日本語(後日、英語字幕を付した動画を公開します。)

登壇者プロフィール

作家

村田 沙耶香(むらた さやか)

1979年千葉県生れ。2003年「授乳」で群像新人文学賞(小説部門・優秀作)受賞。2009年『ギンイロノウタ』(新潮社、2008年)で野間文芸新人賞、2013年『しろいろの街の、その骨の体温の』(朝日新聞出版、2012年)で三島賞、2016年『コンビニ人間』(文藝春秋、2016年)で芥川賞受賞。著書に『タダイマトビラ』(新潮社、2012年)、『殺人出産』(講談社、2014年)、『消滅世界』(河出書房新社、2015年)、『生命式』(河出書房新社、2019年)などがある。

村田 沙耶香さんの写真

© 文藝春秋

『コンビニ人間』の書影

コンビニ人間
著:村田沙耶香、出版社:文藝春秋
出版年:2016年、ISBN:9784163906188

翻訳家(五十音順)

エイナット・クーパー(Einat Cooper)

1990年代に留学生として東京で日本語を学ぶ。帰国後に翻訳家としての活動を始め、日本語文芸作品のヘブライ語翻訳を数多く手がけるようになる。公開イベントや学会にも多く招かれ、ヘブライ語に翻訳される日本文芸作品の多様性の必要についてヘブライ語読者に伝えている。『海辺のカフカ』(Keter Books、2007年)や『1Q84』(Keter Books、2011-2012年)をはじめ、村上春樹の作品を多数翻訳しているほか、吉本ばなな著『N・P』(Keter Books、2000年)、三島由紀夫著『金閣寺』(Poalim Library、2007年)、谷崎潤一郎著『蓼喰ふ虫』(Modan Publishing、2009年)、『仮面の告白』(Persimmon Books、2020年)などをヘブライ語に翻訳。

エイナット・クーパーさんの写真
ヘブライ語版の書影

בשולי הנוחות
訳:エイナット・クーパー、出版社:Keter Books
出版年:2019年

ドミトリー・コヴァレーニン(Dmitry Kovalenin)

1966年ロシア・サハリン島生まれ。作家、翻訳家。1988年ウラジオストク極東国立総合大学卒業。1991-2000年、新潟西港勤務、2003-2004年、東京大学リサーチフェロー。主な訳書は、村上春樹著『羊をめぐる冒険』(Alphabet、1998年)、『ダンス・ダンス・ダンス』(Amphora、2001年)、『1Q84』(Eksmo、2009-2010年)等のほか、俵万智著『サラダ記念日』(Korovaknigi、2006年)、小川洋子著『密やかな結晶』(Polyandria、2020年)、村田沙耶香著『コンビニ人間』(Popcorn Books、2020年)など。主な著書に、村上春樹の主要作品を解説・紹介するSushi-Noir(Piter、2004年)、Sushi-Noir 2(Piter、2019年)がある。

ドミトリー・コヴァレーニンさんの写真
ロシア語版の書影

Человек-комбини
訳:ドミトリー・コヴァレーニン、出版社:Popcorn Books
出版年:2020年、ISBN:9785604458006

ジャンルカ・コーチ(Gianluca Coci)

1970年生まれ。イタリア・トリノ大学日本語日本文学教授。専門は日本近現代文学専攻。安部公房、大江健三郎、谷崎潤一郎、井上靖、高橋源一郎、村上龍、桐野夏生、古川日出男、阿部和重、角田光代、村田沙耶香、田口ランディ、川上未映子、小川糸、小山田浩子らの約60もの作品をイタリア語に翻訳している。

ジャンルカ・コーチさんの写真
イタリア語版の書影

La ragazza del convenience store
訳:ジャンルカ・コーチ、出版社:edizioni e/o
出版年:2018年、ISBN:9788833570167

リタ・コール(Rita Kohl)

1984年ブラジル・サンパウロ生まれ。米国・プリンストンを拠点に日葡翻訳者として活動。サンパウロ大学卒業、東京大学大学院修士課程修了(比較文学・比較文化)。村田沙耶香、小川洋子、村上春樹、有川浩らの作品など多数の日本文学作品をポルトガル語に翻訳。村上春樹の作品『風の歌を聴け・1973年のピンボール』(Alfaguara、2016年)の翻訳が2017年のジャブチ賞翻訳部門を受賞した。

リタ・コールさんの写真
ポルトガル語版の書影

Querida Konbini
訳:リタ・コール、出版社:Estação Liberdade
出版年:2018年、ISBN:9788574482958

竹森 ジニー(Ginny Tapley Takemori)

イギリス出身、2002年より日本在住。多くの近現代日本文学の翻訳を手がけている。村田沙耶香著『コンビニ人間』(Grove Atlantic、2018年)は、2020-2021リンズリー&マサオ・ミヨシ賞を受賞。主な訳書は、中島京子著『小さいおうち』(Darf Publishers、2019年)、村田沙耶香著『地球星人』(Grove Atlantic、2020年)。最新の訳書は、中島京子著Things Remembered and Things Forgotten(共訳、Sort of Books、2021年)。

竹森 ジニーさんの写真

© KIT NAGAMURA

米国版の書影

Convenience Store Woman
訳:竹森 ジニー、出版社:Grove Atlantic
出版年:2018年、ISBN:9780802128256

英国版の書影

Convenience Store Woman
訳:竹森 ジニー、出版社:Granta
出版年:2019年、ISBN:9781846276842

アストギク・ホワニシャン(Astghik Hovhannisyan)

アルメニア・エレバン生まれ。2017年一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了。埼玉大学の非常勤講師、国際日本文化研究センターの外国人研究員を経て、現在はロシア・アルメニア大学(アルメニア)の上級講師。研究対象は医療の社会史、優生思想、家族計画運動等。主な訳書に、村田沙耶香著『コンビニ人間』(Antares、2020年)、大江健三郎著『洪水はわが魂に及び』(2021年出版予定)のほか、芥川龍之介、林芙美子の短編小説がある。

アストギク・ホワニシャンさんの写真
アルメニア語版の書影

Կոնբինիի մարդը
訳:アストギク・ホワニシャン、出版社:Antares
出版年:2020年、ISBN:9789939766041

司会

沼野 充義(ぬまの みつよし)

1954年東京生まれ。東京大学名誉教授、名古屋外国語大学副学長。ロシア文学者、文芸評論家。東京大学卒、ハーバード大学大学院博士課程に学ぶ。ロシア東欧文学から日本文学までを視野に入れた文学研究・批評に携わり、日本と外国の文学交流にも積極的に関わってきた。主著に『亡命文学論』(作品社、2002年)、『ユートピア文学論』(作品社、2003年)、『世界文学論』(作品社、2020年)など。

沼野 充義さんの写真

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