リュック・ヴァンホーテLuk Van Haute
ベルギー出身で、現在フランデレン地方のゲントを拠点にオランダ語への翻訳家として活動するリュック・ヴァンホーテさん。新聞や雑誌で日本に関する記事を多数発表していることでも知られ、翻訳家としてはこれまで大江健三郎の『セヴンティーン』や夏目漱石の『こころ』など数々の日本文学をオランダ語に翻訳してきました。大江健三郎の作品との出会いや、日本文学短編集の編訳など、ヴァンホーテさんの仕事に迫るインタビュー。
インタビュー動画
※2022年9月30日公開
プロフィール
リュック・ヴァンホーテ(Luk Van Haute)
1963年生まれ、ベルギー在住。東京大学で日本文学を研究後、ノーベル文学賞受賞者・大江健三郎の作品に関する論文でゲント大学博士号取得。大江作品に加え川端康成、村上春樹、川上弘美ほか30冊以上の日本文学作品をオランダ語に翻訳。日本の現代短編小説42作品からなる文学選集の編纂・翻訳も手掛ける。
執筆者として、日本に関する単著2冊を上梓。日本の文化や社会について、新聞雑誌などに多数寄稿しているほか、大学での講義も行っている。

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インタビュアー:金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書など600点以上。訳書に『不思議を売る男』(偕成社、1998年)、『青空のむこう』(求龍堂、2002年)、『パーシー・ジャクソン・シリーズ』(共訳、ほるぷ出版)、『ブラッカムの爆撃機』(福武書店、1990年)、『国のない男』(NHK出版、2007年)、『月と六ペンス』(新潮文庫、2014年)、『彼女の思い出、逆さまの森』(新潮社、2022年)など。エッセイ集に『翻訳はめぐる』(春陽堂書店、2022年)など。日本の古典の翻案に『仮名手本忠臣蔵』(偕成社、2012年)、『雨月物語』(岩崎書店、2012年)など。ウェブサイトはhttp://www.kanehara.jp/

写真:根津千尋