黃 碧君ふぁん びじゅん/Huang Bijun
台湾出身で、現在日本を拠点に繁体字中国語への翻訳家として活動する黄碧君(ふぁん びじゅん)さん。台湾の本を日本に紹介するユニット太台本屋(タイタイブックス)の代表を務め、翻訳家としてはこれまで柴崎友香『春の庭』や乃南アサ『六月の雪』など数々の日本文学の繁体字中国語に翻訳してきました。黄さんが考える柴崎友香『春の庭』の魅力や、時代とともに変化する翻訳についてなど、黄さんの仕事に迫るインタビュー。
インタビュー動画
※2022年10月7日公開
プロフィール
黃 碧君(ふぁん びじゅん/Huang Bijun)
1973年生まれ、台湾の本まわりの情報発信などを行うユニット「太台本屋 tai-tai books」代表。台湾生まれ、日本在住。中国語正体字(繁体字)を扱う。主な訳書は、三浦しをん著『舟を編む』(新經典文化、2013年)、柴崎友香著『春の庭』(聯經出版、2015年)、小川洋子著『妄想気分』(時報出版、2017年)、乃南アサ著『六月の雪』(聯經出版、2019年)、川本三郎著『「男はつらいよ」を旅する』(新經典文化、2019年)など。

インタビュアー:金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書など600点以上。訳書に『不思議を売る男』(偕成社、1998年)、『青空のむこう』(求龍堂、2002年)、『パーシー・ジャクソン・シリーズ』(共訳、ほるぷ出版)、『ブラッカムの爆撃機』(福武書店、1990年)、『国のない男』(NHK出版、2007年)、『月と六ペンス』(新潮文庫、2014年)、『彼女の思い出、逆さまの森』(新潮社、2022年)など。エッセイ集に『翻訳はめぐる』(春陽堂書店、2022年)など。日本の古典の翻案に『仮名手本忠臣蔵』(偕成社、2012年)、『雨月物語』(岩崎書店、2012年)など。ウェブサイトはhttp://www.kanehara.jp/

写真:根津千尋