ムティター・パーニッチMuthita Panich
タイ出身で、現在バンコクを拠点にタイ語への翻訳家として活動するムティター・パーニッチさん。タイ語と日本語の通訳としても活動し、翻訳家としてはこれまで多和田葉子『犬婿入り』や松浦理英子『裏ヴァージョン』など数々の日本文学のタイ語に翻訳してきました。タイにおける翻訳文学事情や、翻訳と通訳についてなど、パーニッチさんの仕事に迫るインタビュー。
インタビュー動画
※2022年10月21日公開
プロフィール
ムティター・パーニッチ(Muthita Panich)
2005年より日本の文学・フィクション作品のタイ語翻訳を手がける。主な訳書に、多和田葉子著『犬婿入り』(2014年)、『献灯使』(2019年)、村上春樹著『1Q84』(共訳、2011年)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(2014年)、『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』(2018年)、阿部和重著『IP/NN 阿部和重傑作集』(2014年)、阿部和重・伊坂幸太郎著『キャプテンサンダーボルト』(2017年)(いずれもGamme Magieより出版)、松浦理英子著『裏ヴァージョン』(Earnest Publishing、2016年)。翻訳家としてだけではなく、通訳としても活動している。

インタビュアー:金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書など600点以上。訳書に『不思議を売る男』(偕成社、1998年)、『青空のむこう』(求龍堂、2002年)、『パーシー・ジャクソン・シリーズ』(共訳、ほるぷ出版)、『ブラッカムの爆撃機』(福武書店、1990年)、『国のない男』(NHK出版、2007年)、『月と六ペンス』(新潮文庫、2014年)、『彼女の思い出、逆さまの森』(新潮社、2022年)など。エッセイ集に『翻訳はめぐる』(春陽堂書店、2022年)など。日本の古典の翻案に『仮名手本忠臣蔵』(偕成社、2012年)、『雨月物語』(岩崎書店、2012年)など。ウェブサイトはhttp://www.kanehara.jp/

写真:根津千尋