カティア・カッシングKatja Cassing
ドイツ出身で、現在ドイツ中部の町バートベルカを拠点にドイツ語への翻訳家として活動するカティア・カッシングさん。自ら設立した出版社カス・フェアラークを経営しながら翻訳家としてはこれまで車谷長吉『赤目四十八滝心中未遂』や東野圭吾『レイクサイド』など数々の日本文学をドイツ語に翻訳してきました。ドイツ日本研究所での『和英大辞典』プロジェクトや出版社cass verlagの設立など、カッシングさんの仕事に迫るインタビュー。
インタビュー動画
※2022年10月14日公開
プロフィール
カティア・カッシング(Katja Cassing)
1970年生まれ、ドイツ在住。カティア・ブソン(Katja Busson)のペンネームでも活動。ドイツ・トリーア大学と早稲田大学で日本学及び英語・英文学を専攻。トリーア大学にて日本学博士号取得後、長年にわたり『和独大辞典』の編纂に専念。現在は出版社Cass Verlagを経営しながら、東野圭吾、藤原伊織、谷崎潤一郎、車谷長吉、町田康、宮下奈都、青山七恵、川上未映子の作品など、数多くの日本文学作品をドイツ語に翻訳している。

© Michaela Weber
インタビュアー:金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書など600点以上。訳書に『不思議を売る男』(偕成社、1998年)、『青空のむこう』(求龍堂、2002年)、『パーシー・ジャクソン・シリーズ』(共訳、ほるぷ出版)、『ブラッカムの爆撃機』(福武書店、1990年)、『国のない男』(NHK出版、2007年)、『月と六ペンス』(新潮文庫、2014年)、『彼女の思い出、逆さまの森』(新潮社、2022年)など。エッセイ集に『翻訳はめぐる』(春陽堂書店、2022年)など。日本の古典の翻案に『仮名手本忠臣蔵』(偕成社、2012年)、『雨月物語』(岩崎書店、2012年)など。ウェブサイトはhttp://www.kanehara.jp/

写真:根津千尋